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2012 11/17
・長靴の内側に棲むぼくだけのじゃれっこモーラー飼いならす旅
・心音を絡ませながら細長く息はきだしてはブーケに臨む
・明日にも出来ないかもと思うとき白々しさを布団は醸す
レアチーズケーキを食べた。
ブルーベリーがなにやら身を寄せて相談していたがおかまいなしに
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2012 11/16
・もう寝たか/まだ寝てるのか うす青いひかりの渦は適当に言う
･求めてはられないものが多過ぎて剥いたバナナの皮の黒ずみ
･何しても二番煎じと思われるだけなのだろう きいきい三日月
ラジオドラマみたいな話し方をする人が来て複雑に和んだ
2012 11/15
・飴色のひかりが透けて落ちてくるひとつひとつの桜の葉から
・手薬煉を引く眼差しに目を逸らす 資料に日付だけを書き込み
・水面下過ぎる世の中 息つぎを止めてしまった人間もいる
どうやら頑張っている人が多い。
牡蠣を食べた。
2012 11/14
・ごめんなすってみたいな声へ考えていた優しさを丸めぶつける
・肺の果てつまり心の表層に音なく燃える星屑がある
自分は星を見ているが星は自分を見つけてはいまい。
ざまあみろ、星。
2012 11/13
・諦念はホワイトシチューのルーに似て淡い期待のスープに溶ける
・一日はどうでしたかの問い掛けに旅をし終えたラクダの気持ち
・居てくれて良かったという人間に成り上がりたいなっても欲しい
どうもしなくたって、意味はある。