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・この古いキムコも幾分効くかもと棄てられなくて季節はめぐる
・いらいらとうずうず入り混じりながら角や新芽や嘘や冗談
・終わりとは真っ暗やみのうす明かり。目は閉じて美し開けて芳し
「お前ら」が「あなたたち」へ変わるとき先生という孤独に気付く
(「先生」 阿倍真央さん選 放送内)
阿倍さんから「卒業式のときの様子をイメージした」という旨のお話をうかがえました。ありがとうございます。
あらたまって話しをされると、良いとか悪いとかでなく距離を感じます。
その感覚が不思議でした。
ぬか漬けに箸は一切つけられずかなしいくらい他人と気づく
(『自由』 穂村弘さん選 放送外)
先だってツイッタで「もやし短歌」をひたすら詠んでいたのですが、その改作です。
そして4月1日をもってこの『夜はぷちぷちケータイ短歌』は終了となりました。
この番組のおかげで短歌をはじめ、続けてこれましたし、短歌な方々との繋がり(僕にとっては社会的との繋がりと言い換えてもよいほどに大きなものなのですが)を頂戴しました。
だいたひかるさん、青井さん、選者の先生、ゲストの方々、そして投稿者のみなさんに感謝です。
貴重な短歌番組がなくなってしまうわけですが、色んなところへ顔をだせるようになったり、短歌の世界は広がって行ってるように思えます。
番組のなか穂村弘さんが「投稿していた人は続けてください」ということをおっしゃっていましたが、下手くそのまんま一喜一憂しつつ、きっと短歌を続けていく所存です。
ありがとうございました!
・風による自転車ドミノ。悲劇には満たないものの多い日常
・人は居るけれどもロックのされていないトイレのドアの青だ私は
・からっぽはよく響くのだ。からっぽはつまらないのだ。つまると消える
・地獄へと墜ちないために床はある。観音さまと目を合わせない
・訪ねても訪ねてもいえ本当は訪ねてませんなんでもないです
・微笑みのような発芽を見てみたい誰かのなかに私のなかに
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