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・連絡口あったはずだが外へ出るグランシャトーでお馴染みの駅
・ひらぱーのかけらを窓に捉えつつ紺のシートに大人しくいる
・生花店、園芸種苗店ばかり目についている出町柳は
・ふたばやにすごい行列(その時は行列してる店とだけ思った)
・距離、時間、速度の三角形思う。琵琶湖見ようとあなたは言って
・待ってよと言えば三分間ぐらい待ってくれるね叡山電車
・繰り返し車内で注意されたのに改札口で渡しきらない
・おだやかな涼しさのなか柴漬けの前に佇む老人(バイト)
・マイナスイオン、と言えばもったいような透けてきらきらするもの浴びる
・蜉蝣(かげろう)に身をすくめつつ六月の色をおさめる君の眼差し
・標高も教えて貰う。販売も運転も案内もされていて
・夜が明けて浮かぶ瞬間あるだろう壁に貼られた野鳥の写真
・霧かかる紫色の山分けて拓けた場所の名を知らぬ我
・本日で一万二百六、七、八本目のソフトクリーム食べて
・南北も分からぬままに眺めおり雲と溶け合う湖の街
・押したって取り囲まれることのないつっけんどんな降りますらんぷ
・外国人観光客の右腕のタトゥーの色の杉の山並み
・空腹におかされながら行く君は杉の皮まで食べようとする
・電柱にしがみつきたくなるような夏に今年はしたいと思う
・「焼き打ち」をする人、される人がいた道を下るよ背に鐘を受け
・山道の見上げるほどの灯籠に石を積む人 裏に見えたよ
・「つきすぎでないか」と我等病気なり。歌の貼られた黄色の駅舎
・動物は時に平たくなりながら下る僕らを数えてくれる
・人間が真ん中行ける道路から普通の道へ学校辺り
・石垣を見つつ歩めば前をゆくあなたの踵崩してしまう
・ひとまわり違うことなど噛み締めて坂道くだる坂本の町
・柔らかくものを見ている尊さよほほ笑み地蔵の石の頬っぺた
・路線図を見つつ時間を振り返り六ばかりだす双六のよう
・「賑わい」や「繁栄」などと口にする。三条京阪学生多し
・デジカメのなかの紫陽花ほの明るく違って同じ時間を生きる
(他未発表として2首。Sさん、Tさんありがとう)
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