7/22に天鈿女聖さんがされているUstreamを使った短歌紹介番組歌会たかまがはらに出演いたしました。
信楽では天鈿女聖さん、嶋田さくらこさんにたいへんお世話になり、楽しい時間を過ごすことができました。
そこで、「飯田和馬に質問があれば」と呼びかけていただいたところ、思いがけず多数のご質問を賜りました。ありがとうございました!!
時間内に全てお答えできませんでしたから、こちらにてお返事させていただきます。
なお、各質問について、寄せていただいた方のお名前はふせ、放送内で取り上げさせていただいたもの、他の方と重複する内容、および私が照れてしまう表現については編集させていただいております。どうかご了承ください
Q.短歌をはじめてから実生活において何か変化はありましたか?(僕は友人が少なくなり、恋をしなくなりました)
A.僕ははじめる前は友人はなく、恋をしていませんでした。それが少し改善されましたから逆のようですね。結局のところ人間関係はつつましいところに落ち着いてしまうようになるのかもしれませんね。。
Q.短歌のほかのお好きなことは ??
A.ずいぶん雑な仕方ですが料理するのは好きです。
Q.コレだけは読んで! という 歌集 教えてください/最初に読むならこの一冊!という
オススメ歌集を教えてください
A.絶対おすすめ!みたいなのはないんです。人それぞれの感性や縁が大事だから運命を左右するのは恐れ多いのです。同じ作者さんでネットなどで目にして3首以上好きな歌があれば手にしてみたらいいかと思います。
Q.今回“たかまがはら”のゲストとして出演することになりましたが、その中でみんなに何を伝えたいですか?
A.僕から発信したいことは特になく「一緒にあそうぼうぜ、よろしくな」みたいなノリです。たくさん歌を寄せてくださってありがとうございました!
Q.作歌のインスピレーションは、どこからやってくるのでしょうか。
A.どこからでしょうか?知っていたら訪ねていくのですが。。自由詠は苦手で、テーマや題を手がかりに探しているうちに、ぴんとくるものに行き当たることが多い気がします。
Q.短歌結社についてどうお考えですか。所属されていますか?無所属ならば、所属したい結社はありますか?
A.無所属です。結社も関心があり某見本誌をいただいたりもしましたが、いま現在、どこかに入って活動するだけの余力がないというところです。こうして信楽まで出かけたり、短歌で知り合ったかたが次々イベントを設けてくださるので、元引きこもりとしてはそれらに付いてゆくのがいっぱいいっぱいです(笑)
結社のいいところは経験をつまれた自分より上の世代のかたのお話が聞けるということかと思います。独りでやっているとどうしても謙虚さに欠けてくると思うので、先生、先輩と呼べる方の存在は大きいと思います。
Q短歌をつくるときの必須アイテムを三つあげてください。
A.体ひとつあればいいです。筆記具(ケータイも含む)があると楽ですが
Q.和馬さんにとって《短歌》とは何なのでしょうか?
日々の生活における位置づけとか、思い入れの深度とか、うかがってみたいです。
A.(現実逃避……というとさみしいから言い換えて)もうひとりの自分の暮らす世界です。ペンネームを使っていることが大きいですが、時代劇の「仕事人」にでもなっているような、どきどき感もありますね。生きていて時間が倍になっているような気持ちです。
本人と「飯田」の折り合いがつかずにしんどい部分もありましたが最近は馴染んでいます。
Q.和馬さんのお歌に、時々夕暮れの影法師のような感覚をいただくことがあります。さびしんぼさんだったりしますか?(笑)
A.さびしんぼです。でも、だいぶ克服しましたが、人と関わるのは苦手だったりします。
わがままんぼでもあります。
Q.好きな歌人、好きな歌、好きな花を教えてください。
A.【歌人】東直子さん、吉川宏志さん、石川美南さん、横山未来子さん、杉崎恒夫さん他多数
【歌】・世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも(源実朝)
・武蔵野を人は広しとふわれはただ尾花分け過ぐる道とし思ひき(田安宗武)
・幼くて体洗われいたるころ端から錆びる鏡のありき(吉川宏志)
・さようなら窓さようならポチ買い物にゆけて楽しかったことなど(東直子)
など多数
【花】薔薇、梅、椿、アネモネ、フリージア、チューリップ、萩、藤、ホリホック、くちなし他多数
Q.短歌と俳句の違いとは?
A.短歌も、まして俳句はよく分かっていませんから的外れなことしか言えそうにないですすが考えてみました。
俳句はその発生の歴史から考えてみると付け足されるべきイメージを読者にゆだねた形だと思われます。
ですから俳句においては「作者の影」は邪魔もので消されていたり薄められたりしていることが多いように思います。作者の視点=読者の視点とも言えるかもしれません。
短歌は打ち出した作者の視点を読者がどう感じるかが勝負で、またそこにばらつきが生じるのも魅力のように思います。
詠み手の立場からすると俳句はボールを空に向かっていかに高くなげるかというイメージ、短歌はいかに遠くへ投げるかという感じでしょうか。まとまらなくてすみません。。
Q.まだ付き合っていない好きな女性(男性)に贈るなら、どんな花を贈りますか。
長く付き合って(金婚式も迎えようか、くらいの)相方さんには、どんな花を贈りますか。
A.まだ付き合っていないのなら服装や持ち物、普段の言動などから相手の好きそうな花を必死に想像してそれを使ったシンプルなブーケを。
金婚式を迎えようか、くらいの相手にはまだ付き合っていないときに贈ったシンプルなブーケを少しサイズを大きくして。
Q.女の人が焼酎を浴びるように飲んでいる時にかけてあげるべき言葉を教えて下さい。お願いします。
ちなみに上司です。
A.難しい質問です(笑)声をかけられるより、話を聞いて欲しい可能性が高いので「一緒に飲みましょう」ではどうですか。下手するとこっちがつぶれてしまいそうですが^^
Q.いちばん好きなお花の名前と、そのお花を詠み込んだ過去歌があったら教えてください。
A.一番を決められない優柔不断なやつなのです。桜の歌として
・人間の声を桜に与えたら「ああ。」と漏らして君へ散る朝
というのがありますが、実は花を詠んだ歌は少ないのです。
Q.短歌をつくるときに特に心掛けていることを教えてください。/題詠をする上で何か注意していることや心構えなどありますか?/短歌を作る際のこだわりや気をつけている点はありますか/短歌を詠む際い一番気をつけてらっしゃることはなんですか
A.「詠むときは夢中であること」これに尽きると思います。電話が鳴っててもなんの良心の呵責もなく無視できるぐらいが理想、ですが難しいです。あとは、逆のようですが落ち着くこと。「でけたー!!」とすぐ喜ばずもう一歩二歩突き進むというか、イメージを掘り下げられないかと頑張ることです、がほぼ出来てないですorz
Q.ツイッターのアイコンにつかっていらっしゃるおカエルさん。…なんて名前でしたっけ?
A.飯田違いwでしたが「かえる子さん」に決定いたしました。
Q.和馬さんと短歌との出会いを教えてください。
A.読んで好きになったきっかけは歴史上の人物としての興味から源実朝の作品に触れたことです。詠むようになったのはNHKラジオの「夜はぷちぷちケータイ短歌」をたまたま聞いて。
Q.好きな歌集はなんですか?
A.ユーストのなかで紹介しなかったものとしては『愛を想う』(東直子)
見返すたびによくできてるなあとしみじみ感じます。
Q.歌を読む上でいちばん心がけていることを教えてください。
A.音読することです。「分かった風」で済ますことをすこし防いでくれます
Q.話題の短歌手控えって何ですか?
A.ここでーす
Q.普段どのような場所で作歌なさっているのですか。/どんな時に歌を思いつかれますか
A. 店をしているのですが、そこでふと息をつくような時間に。
仕事の合間や現実から目をそらしたいときによく詠めます
Q.最近自分の歌が変わって来たなと思うことはありますか?
A.あります。枯れてきたような気がします(笑)
「これ、前使ったフレーズだな」とか「この切り口なら○○さんの作品のほうが良いなあ」と自作について思う機会が多く、なんだかいじけてしまってバランスが悪い気がします。
Q.短歌手控え、あれはねむる前にしたためているのでしょうか?
ほぼ毎日更新しているのは凄いなあと思います。
A.本当は眠る前に仕上げたいのですがなかなか……。毎日詠と称しながら出来ないことで記憶が焼きなおしになってしまって残念なのです。翌日の昼までには済ましたいところです。
Q.どんな音楽が好きですか?
A.実は音楽を聞く習慣が芽生えたのがここ1、2年ぐらいなので自分でもまだ傾向はよくわかりませんがトランペットやサックスが入ったアレンジが好きなようです。
Q.推敲は何度もしますか?即詠にちかいですか?
A.即詠にちかいかもしれません。推敲もしますが長引かせていい結果になったのは後で紹介する帽子の歌ぐらいでした
Q.名前の由来はなんですか?
A.「夜はぷちぷちケータイ短歌」に投稿するに当たって「飯馬」と名乗っていました。みなさんのペンネームがあまりにかわいらしかったり爽やかであったので、自分は逆に醜悪なのにしようと2ちゃんねるのスラングからとりました。途中であんまりだと改心しましたが愛着もわいており、少し補う形で「めしうまだわ→飯馬田和→飯田和馬」と名乗っている次第です(酷いw )
Q.好きな女の子のタイプを教えて下さい。
A.好きになった人がタイプですが、気立ての優しくて丈夫で働き者がいいです←昔かっ
Q.ご自身の御歌で好きな歌や思い出深い御歌を教えてください。
A.思い出深い歌としましては
・靴跡に塗れた帽子ぐちゃぐちゃに帰る、本当を裏返して という歌です。NHK短歌で東直子さんに取り上げていただいて感激でした。家族に短歌やってるのもばれたという^^
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2012/07/25
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