[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お知らせ
知っている方も、忘れていた方も、今知ることになる方もいるかと思いますが、2012年4月15日、十三にて岡野大嗣さん、木下龍也さんとともに短歌の朗読パフォーマンスを行いました。
その際、
・まきびしをばらまく癖がなおらない忍者を辞めて五年経つのに (木下龍也)
という木下さんの味わい深い作品にちなんで、「~辞めて五年経つのに」という付け句を募集いたしましたところ、おおくのみなさんにたくさんのご投稿をたまわり大変ありがたいことでした。
そこで、せっかく寄せて頂いた短歌をこのままにしておくのはもったいないということで、岡野さんがご尽力くださって編集された作品集
“It remains, it still rings. We were something, 5 years ago”
が完成いたしました。(リンクから電子書籍として読んでいただけます)
ただの記念集ではありません。最初から最後までしみじみとよい内容です。ぜひごらんください。
(こっそりおしらせ。こちらPDF版もあります。何らかの形でお知らせいただけたらデータをおくらせていただきます。そしておなじく岡野さんプロデュース、「何らかの歌詠みたち(岡野大嗣、木下龍也、飯田和馬、飯田彩乃)」による作品集『短歌の朝か昼か夜』、『短歌の夜明けらしきもの』も同様にデータ送信できますので、ご興味あるかたはおしらせください。ただわたしは年内は仕事におわれておりますので、すぐにお返事できないと思います。あしからずご了承くださいませ。)
・本物の氷柱も知らず生きている目を逸らしまた逸らされていて
・味方ではない人は敵 同情であったとしても揶揄かとおもう
・のびてゆくあてどもなくて感ける日 鳩のジャックに豆三つぶやる
調子の悪い日だ。
伊予柑をむく気力はなかった。
・欄干にまるい鴎のならんでるポケットの手をうかがっている
・おにぎりがくずれるように逃げてゆく シャッターを切る意思芽生えれば
・川面には澱んだ予感 おちついて落ち着けよこの冬の構造物
・「そんな風に思われること嫌いだな」 心臓に棲む鏡の破片
・それがもし不潔な氷だとしても布にくるんで焼けどをひやす
・なんてそれさみしい言葉という歌の嘆きよりまだ貧しくている
・やがてくる月のはじめのいちばんに伝えることの出来ぬかなしさ
牛乳パックにヨーグルトをいれヨーグルトを作る。
「金が金を産む」という言葉を思った。
・置き去りの雛のきもちの駅前に無雪地帯の白いビル風
・見つけたと思う私も見つかってガラスのドアのたこ焼きの店
・ドアノブの頑丈そして不可思議にとまどいながら午後の入室
・分からないままに味わうこと多し いただき物のパンをほお張る
・ピアノ弾くうねる背中がたのしくて飲み干す水は水色の水
・春めいたひかりのような言葉たち 屈折率の豊かな窓に
・鉄人のコントローラーではなくてうまく撮れないスマフォのカメラ
・(ここから先、私はかなり酔いました。饒舌だったとおもうよ。たぶん)
・そば飯にたどりつくまで鉄板に焼け付くような語らいをせよ
・見送りのあとで寒さに気づきだす。いつものことでいつも死なない
・踏み出せば雪は降り出す。今年一冬が本気を出した瞬間
・ジョアでなくヤクルトミルミル積もる雪。声を出さない紺のスノーマン
・ゴマ粒のように独りで帰るときああそうかここはぼくだけのまち
地元で歌会。
二次会はおこのみ焼きで。
遠いところあつまってくださってありがとうございました。
・意識してゆっくり話す 忙しさに絡めとられてしまわぬように
・プリンタの不調解決するあいだ毛根たちは傷ついている
臨時休業も考えていたけどお客様多し。
雪でも積もれば誰も来ないけど、そんな日はかえって
がんばってみたくもなる
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |