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・心臓がアラームになる明け方の夢に自動車事故をおこして
・過ぎた夏まだ見ぬ春を求めてる水にうつったひかりのなかに
動悸の早くなった朝。
その感覚がずっと残っていて夜も苦しかった。
・何処へでもゆけるさみしい身体です何処にでもゆくさみしいからだ
・着慣れないスーツの僕はつり革を握っていても壁際のよう
・影ふみはできないでしょうしないでしょう 子供のいない街角は冬
・知り合いと知らない人の間を走るフォッサマグナの震えるロビー
・座られるはずの席には声ひろう予定のマイク口の高さに
・なんのはなしでしったけっと、間があいて幻ながら梅の花咲く
・メモをとる姿勢をみせるメモはとるぐらいの僕をにじませたくて
・濃紺のペンにぶたれて澄んだ音響かせている光るグラスが
・表情は一人歩きをするだろう とんだ時間を切り取られては
・おっさんが横断歩道上にいて右往左往をしている夕べ
・自転車の老人ミャーと吼えているおばちゃんツピーと轢かれかけてる
・懐かしいと思える場所は増えていく 千鳥歩きの男女のうしろ
・王様の新しい服 自転車の全速力の少年らゆく
・狭い場所怖くなったと告げられて睫毛のあとは肩幅を見た
・尋常な力ではない うつ伏せの身体を上る足の激痛
・手首から手のひらへ手がずれるときこんな場所でもいいかと思う
・まどろみの子の両耳の色あかく見守るひとの顔照らす夜
・帰路は雨。小雨であれば看板も車もなにもかも大人しい
穂村弘さんと角田光代さんの講演を聴きに川西能勢口へ。
その後、歌会たかまがはら公開収録に紛れ込む。
その片隅でTさんに腕や背中を揉んでいただくなど。
みなさまありがとうございました。
・眠ったら目覚められるというほどに毎年明けてゆくのだろうか
・餡餅の雑煮を食べて隠れキリシタンの気持ち そんなわけない
・三が日門前町は砂の町 朝のうちしか鳩は居れない
・失くしたと思った小銭入れが見つかることで興す散財
・貰うことないのだろうと呟けば下さるそうで謹賀新年
・人となり関係性を傍観しまたさらされて待っている僕
*
「年賀短歌」
・「つきあちゃえよ」とふざけてみせているきみはときおりへびにもみえる
・はー君もへーびびるんだ落ちついてけれど鼓動はそのままでいて
・心では呼びかけているそこの君へびっくりさせてくれていいよと
・なんでしょう、えっ、なんでしょう、えっ狼狽のうちにあなたへ耳を寄せてく
・N短のイケないほうの〇井さんのような心地だ折り句にすれば
*
・新緑を通るひかりと感じたら繭をやぶって羽化すればいい
・猩々木つまりお猿の木ともいうポインセチアはしょんぼりしてる
・焦燥に赤相応しく束ねゆくこんなの届くわけがないのに
・嘲笑を受けたみたいで穴があく乾いた楠の木の葉かなにかの
・引き出しに銃があったら でもないしノートに明日の注文を書く
・タケノコのように広告生えてくるKINGソフトの悪い山から
・千両の種子に油はふくまれて冷たい足は床にもつれる
・タタリガミにやられたような松脂の手から手首へわたる侵食
・舌打ちが聞こえるような気もしつつ呼応してみる艶やかな歌に
・やけくそで受けたつもりが新たには詠まずに済んだ牛飯コラボ
・その筋のひとあらわれて五十本よこせと言われ甥に数えさす
・雨降りは身体はらくで歯がゆさも多少はあって紅茶の黒さ
・ああこれでよかったんだと言う事に無理やりにして終える今年も
・感情にこんちくしょうも含まれて追いきれぬほど紅白短歌
・充電はたやすく切れて除夜の鐘 やさしくされる薄情な僕
忙しさに助けられもする。
2013年は忙しくしていよう。
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