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電車来て人をさらえば風の道のひらけて騒ぐ膝小僧たち
サンライズ出雲到着 過不足のない一番線に当然として
消えていたほうが明るいかも知れぬ照明によりアナゴの気分
靴下で転がっている人がいて靴下で転がる人になる
恐ろしい寝汗のうちに目覚めれば「静岡」とあり深く息する
ちゃかかっとブックライトを点けてみる消してみる 影が揺れている
寒いとかそんなラインは超えながら知らないうちに渋谷に着いて
開いているスタバあるらし。これやこのスクランブル交差点か。行く。
にんにく臭はげしいスカート男子など隣に座るまでは居座る
植え込みのかがりび花と待つあいだ小雨はけぶる光をおびて
懐かしい顔、新しい顔、間違った認識の顔、残念な俺の顔
役割は果たしてきたぞ。参加者の平均年齢(たぶん)下げれた
見知らない人が多くて見知らない暮らし多くて俺もそうだね
また知らないところへ行きます。明日会える気がして会えない人よ、さよなら
迷わずに辿り着けている自分。聖書のなかの話のように
オレンジの付箋(100円ショップ)など湿気の多い日に張りまくる
なんか気が大きくなって手を挙げてこんにゃくみたいにしゃべってみせた
後頭部注視しながらお話を聞くうちいつか黒い森です
森の中鳥が鳴いたりするうちに割と無傷で出てこれました
分かりやすく油断大敵。忘れ物したなど気づく術はなかった
覇気がないと口コミ情報通りにて我にほどよし宿の主人は
・「メタボリック、シンドローーーム!」と必殺技風に叫んで深める孤独
(「メタボ」 だいたひかるさん選 放送内)
・揚げバナナ食わせてくれよカツカレー吸わせてくれよ そんな虫の音
・部屋は荒れ髪も抜け落ち腹も出てテレビの中の人が友達
(「メタボ」 穂村弘さん選 放送外)
*
一首目、龍翔さんとかぶりましたWなんかすみませんwww
しかしまあ、二首目、三首目とどうしようもないですね。酷い(笑)
かつてテーマが「ダメ男」の時にも複数首とっていただいた記憶が……
実感が伴うとやはり伝わるもんですね、はははははは、は、は はあぁ(←深まっているもようorz)
・オレンジではないぞ柿だと日本の終わりの秋に張られるビンタ
(2011年12月18日 だいたひかるさん選 放送外)
・日めくりが日めくられてない店にゆきやかんの湯気の向きを変えてる
(2012年1月8日 東直子さん選 放送外)
*
すっかり明けてしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。
昨年の分と合わせてのUP。怠惰を露呈するスタート(笑)
2首目は珍しく31字の時間をたっぷり使えた手ごたえとでもいうものがあり自分でもしっくりきていたので東さんに拾っていただけてうれしかったです。
数本の枕カバーに付着するささやかな毛の旅行計画
感動が説教臭い形して散るがいとしく寝てしまうなり
夢のこと話せなかった。ドロップのようには溶かせられない秘密
しくしくとひらいた傘を切り裂いて銀の夜空に出会えるか賭け
小松菜の砂は兄さん。挟まれて無駄に運ばれおろおろしてる
こんなのも一回見たら十分な落書き以下の歌かな ティッシュ
198円切り出しカステラは三重から泣いてやってきました
ジャックと俺は一生懸命考えてモヤシはビックビジネスとする
バカなこと言い張れば春。うす赤いスイートピーの蔓のぐるぐる
ぐるぐるは光の戦士のファイティングポーズの原型だったと思う
ブラインドの中に閉じ込められている鳥を無視してガサッと下ろす
一枚のガラスと羽の向こうにはでんぐり返りしてるお日様
ひときわに切実な今日ついにあの金切り声は切り始めてる
古新聞(しかも昭和の)散乱す ボロ靴履いて行く先々は
雲かかる公孫樹は語るやや早くあなたの街は暮れることなど
一番にドッチボールで狙われた子が逃げ込んで眠る肉球
四足のまくばり方を参考にできないものか色々なこと
少々は歌詞の浮力を信じてもよいかと思う 牛乳パック
気をつけて(火をつけて)また会える火をかなしみにしてお待ちしてます
「知り合い」の定義あれこれ想定しタクシーにやや期待されたり
このごろは自転車やめて歩いてる。気の早い葉はそわそわしてる。
アルバイトの女の人のがんばりは神姫バス経由のものだとふんだ
入り口は分かったけれど進めない死亡遊戯のジャージじゃなくて
ちょっとした 落語家みたいなおじさんに頼ろうするほどに弱った
白い戸を開けてもわっと風が押すすごい時計屋みたいな壁を
個人的宇宙のなかにたたずめばこの世の光は針だとわかる
静か過ぎる砂漠をめぐる鳥の目に軽金属の風紋の冴え
重力の季節に落ちた色水は微動だにせず遊び続ける
芋虫のおなかのなかを旅をして行き止まりです。ごめんねうんこ。
ピカチュウの事件を思い出しながらカクテルフラッシュじゃんけんに勝つ
「思いやり標準装備」とサイコロの目は示さない 上から見よう。
壊れてるあまたのものを通り越し海へ出る道探り始める
半券は持っていなさい半券が無ければあなた忘れられるよ
独り身はそれぞれ角だ。洋上の夕方なれば……そういうことだ
採算が心配なほど大勢の人にお礼をいわれておりる
夕闇が俺の背中を強く押す。芽生えさせてる安い自意識
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「ちょっとした~」の歌はうたらば・ブログパーツ「落」にて採用していただきました。田中ましろさんありがとうございました。拙作の前後の歌(こゆりさん、中藤カツミさん)の歌が大変すばらしくて居心地わるいです(笑)
ぜひご覧ください。
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