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2025/01/25

梅雨空の京都にて

階段をとろり降りれば見えてくる空になじんだタワーの先が

地デジ化の足音のして五月闇 ブラスバンドに引き連れられた

結んでる口の向こうの密度など気にかけながら見る顔二つ

我らにはタクシーにしか無き色のタクシー止まる必然として

姿無き虫と会話をふとつかむ運転手・谷の夜を思うよ

目立つ人何気にたった鳥居前 ぽぽぽぽーんが始まる予感

梅干がやがていならぶ空間に修学旅行の生徒の若さ

寺原に似てると言われ寺原の画像検索するかは微妙

砂利道の静かを踏めばピアノやらかるたや団子とび出してくる

伝説の人でなくても1文字と2分の1の神話と思う

上座とかあんのかなあと気にしつつ座るソファーは雲ほどでない

スプーンを必要とする驚きにのどの渇きが追いついてゆく

几帳面。貴重男とも書くという。中田のほかに少し知ってる

ひらひらをくるくる回してみたのです。自分の手がきれいか確かめ

(兄さんと呼ぶには年は下かもだ。けれどがっつり兄さんだ。)礼

いつの間に隣の島に腰掛ける人が変わっていたのか二度見

どれぐらい声を張るのが適当か?聞き取れるのが標準なのか?

それぞれの鉱脈たどる眼差しの枝に放した鳥がとまるよ

真っ直ぐに帰るバスにて真っ直ぐについて考え見るタイムライン

胡麻豆腐買わずに駅に降り立てば次の機会の絵が降りて来る
 

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2011/06/07 その他 Trackback() Comment(3)

夜はぷちぷちケータイ短歌 (5月22日、29日放送分)

たち悪いスポンジみたいな俺が来て和気あいあいを吸ってしまった
(題「パーティー」 穂村弘さん選 放送外)


目瞑れば私のいないパーティーが始まっている症候群です
(題「パーティー」 だいたひかるさん選 放送内)



居酒屋の潤いのない枝豆を半笑いして食うだけの役
(題「緑」 だいたひかるさん選 放送外)


頭部にはあわい陥没痕があり娘の手紙持っていました
(題「凹む」 東直子さん選 放送外)

***

一気に4首掲載とにぎやかなようですが、実のところは二週分をまとめるという、イカサマというか荒技というか……しかも全てマイナスオーラ全開w

一首目はこういう感覚を味わったり、味わうのではと恐れたりよくします。

二首目は実のところパーティーとは無縁すぎてこういう感覚を味わったりはしないです。せっかく高音で「わかるー!」って共感していただいた青井さんには申し訳ないことでした(笑)
どうも疎外感の表出として先の歌とつながっているらしい。うん、病んでる。。。

三首目。これも浮いてる歌wこちらは実体験に基づくものです。


四首目はこれから起きる歌です。あなたに... ド━━m9(゚Д゚)━━ン!!! ...(でないこと願う←だったら書くなw )

2011/05/30 報告 Trackback() Comment(2)

NHK短歌5月号 うたらばブログパーツ

・驚きの色さえあれば君からの水や君への火を描けるのに

(テーマ〈色彩〉 加藤治郎さん選 佳作)


・全身の鱗だ剥がれ落ちたのはあなたのポートレートに見える

(題「別れ」 東直子さん選 佳作)


・人間の声を桜に与えたら「ああ。」と漏らして君へ散る朝

(題「桜」 米川千壽子さん選 特選三席)


NHK短歌5月号にて以上3首を、また夜ぷち紹介コーナーにて

隣り合うあなたへ僕の輪郭を預けますから利息をつけて
(石川美南さん選)

を取り上げていただきました。


これで昨年度の選者の方々の選は最後となります。
むむむ、今野さん…orz残念ながらついに四枚の壁は一度も破れませんでした><
広くとられることは確実に価値あることですが、そればかりではないと自分を慰めておきましょうか。

しかし上記の歌、自分でもおかしいぐらい無駄に濃い(笑)
今のテンションからすると、恥ずかしげもなくよく投稿できたな、と信じられないぐらいです。


また、うたらばブログパーツ(記事の左にあります)に

・進行を抑えることは不可能とわけの分からぬ触診をする

というわけの分からないW歌を採用していただきました。ありがとうございます。
どの歌からも明確でなくていいので何かもやもやしたものが伝わればいいなと思います。

2011/04/25 報告 Trackback() Comment(1)

おわび

昨日の歌会開催についての記事は削除いたしました。ごらん下さって興味を持たれた方がいらっしゃいましたら申し訳ないことでした。

2011/04/20 連絡 Trackback() Comment(4)

夜はぷちぷちケータイ短歌 (4月3日放送分)

あんまりな君を春野へ突き飛ばす。輪舞止めない記憶の君を
(「輪」 東直子さん選 放送外)

**********


【長歌】
どんなにも溢れてきても最後には冷たい君で思い出が終わってしまいそうなのが辛くて何度も透明の指で経緯をはじめから辿り直しているうちに自分を責めるのに飽きて無性に憎くなりました
苦しくなって脳裏から出て行けよって押しだすとよろめく様が見えたので痛い思いのないように春の野原を広げたけれど

2011/04/05 報告 Trackback() Comment(0)

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