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2012 9/6
・水蛇の水ゆくさまを見るように言葉の末を悩ましく見る
・Free Now！ただいま、世界。安月給会社に貸して生きているけど
・何だって言える勇気が欲しいのだ。なし崩しでももう構わぬと
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2012 9/5
・スーツ着て働く人のただ中へ行くとき自分は奴婢だと思う
・胸の中どうしようもない渦が巻き喉を押し開けフワアと鳴く猫
・丘に居てミントの風が吹くような答え あなたが好きで良かった
2012 9/4
・上体の力みが揺らすコンビニの研修中のしまだの名札
・水筒をナナメ掛けして行く子らの列の間隔かなしい狭さ
・花のないカンナの葉っぱ 常夏の平野の端がやぶれてゆくよ
2012 9/3
・カングルー 不敵な笑みを浮かべつつ赤い大地を跳びはねてゆく
・楽しいと今を語らう人たちに放てずにいる汗ばむ言葉
・観世音 届かぬまでも目を耳を君の世界へ傾け祈る
2012 9/2
・薄皮がなかなか剥がせないような羞恥のうちに聞けないでいる
・そのドアの向こうはひかりでは無くて炎と思う。ノブを掴んで
・伝票の入力さえも3293(みにくさ)や2943(にくしみ)により阻まれている