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どこにでも豊島屋のある町に来てはずし始めるコートのボタン
紅梅の真上の鳶の旋回に恐ろしいほど青は遠のく
倒れつつ咲く梅のため職人の血は入れ替わり朝を重ねる
ゆらゆらの坂にどすんとバスがいて八幡宮の鳥居とわかる
婚礼の儀を眺めてるフランスの人の肩越しのぞく新郎
頼りすぎ叛かれるとう二月のお告げに青い鳩がいました
豊島屋にそれでもよってしまうこと。しかたないよね。本店だもの
昼過ぎの電車の席は熱すぎて気化したように改札へゆく
階段を越えてもいまだ迷う背にオコジョみたいに現れられる
チキチキと行く君の横おそらくは猫背の影を引きつれたろう
消えかけのゼブラゾーンを前にして昼ですねえと赤を見守る
「それギアが違うよ」むかし教官が吹いた冷気の伝うストロー
綱なんか砂に埋もれてしまっててしどろもどろも飲み干している
ひたすらの阿弥陀くじなどゆくような会話の耳の間に座る
色彩の間(あわい)のうちのそれぞれにあなたは眠り詩を夢みてる
志高くうつむきがちなひと 時間のことも気づいてくれる
お休みと言われるふしぎ浴びながら振り返るのがこわかったこと
間違えたかもしれないとあせってもそれであっててたどり着く駅
口あけて寝てる隣に腰おろしCHOICEはきっとしまっておこう
乗客の少ない駅に降りるとき小さくなって新登場す
雨の夜の親しい疲労感なども眠れば消えてしまうか 鞄
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