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手応えを、きっと確かな手応えを欲しがって見る部屋の散らかり
売れすぎは面倒臭いしぼんやりとしても実りはないね蜘蛛の巣
酔いしれて皮膚感覚やまどろみや後ろ姿をおもいだす帰路
二千羽の鴎飛び立つ胸郭の浜のあなたを手放すものか
・反対の沖を臨んだがらがらの席の夜にもあこがれはある
・記憶のない人と歩いてゆくときの胸の張り方すこし激しい
・水を飲むコップ以外に違和感はなくて馴染んでなお溶けてゆく
・帰れないようにもするし帰らないといけないようにするし仕事は
・台風のなかを出かけてみようかと思っただけの夜にしてしまう
動く眼を怖いと思う。動く眼は夜の電車とともに流れる
動かなくなる眼も怖い。ほんの一瞬だけどぴたりとこちらを捕らえ
動けなくなる心臓を持っている。あなたもそうと知れば青い夜
・春の夜はたった二枚の紙芝居 君のまぶたはもう落ちている
・「頑張ったご褒美だよ」とおじさんが一万年をくれる夕暮れ
・戦前の写真の犬は祖父よりもとうに居なくなってて八月
・一年に一文字だけをつぶやいてタイムラインに結う相聞歌
進入をそう拒むでもない柵を越えれば青い夜景広がる
何をしに来たかと尋ねられたなら「お前の花火に火を付けに来た」
火薬なき手持ち花火を日本語で棒と呼ぶそう 棒を燃やした
雨あがり清しい夜の公園の光る軌跡はうんこの形
なかなかに点かない火だね 危うげに風の速さを手で遮って
なんとなく羊の後をついてゆく羊のように駅へと向かう
踏切の開かないわけを知らされず明滅し続けるウィンカー
恐らくは命のための遠周りこの一本道よ夢で終わるな
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