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・馴染まない東口からうち出ればそこは裏道めいて雨降り
・いちご狩りしているようにさしているそごうの赤いビニール傘を
・(帰宅して挨拶だけはしていたと思いだすけど)「はじめましてー」
・合い鍵ではじめてドアを開けるよう読み難い名にルビをふるとき
・変な位置に鞄を置いたかもしれぬ不安は消える誰かも置いて
・コピー機と本の厚みの攻防を思うかすれた文字のあたりに
・シュークリームのクリームこぼれ正直にいえば家なら舐めていました
・解釈は介錯でありその一首切り落とされて成仏しろよ
・ハムサンド、タマゴサンドを頼んだらミックスサンドになっていた件
・「餌をもらうどころか搾取されている。」楽しく語る釣られた魚
・同い年としれば自分の空白は際立つようでワインは白で
・人妻という圧倒的な立場ゆえ好き放題に聞かれてしまう
・戦友のような格闘家のような握手を受けて猫背で帰る
・叫びたいときは布団に叫んでいた昔懐かし雨上がり夜
⁑⁑⁑
歌会に参加。
機械が苦手、と「機械」などといっているうちは
ダメだ
・計画的臨時休業する前は真面目に仕事している弱さ
・カシュナッツ買いにゆくのは高校生だけがレジ打ちしているライフ
・この店はどれほど売れているのかと自分の店は棚にあげます
*
寝る前に何時に起きたらいいのかを調べてしまうこの体たらく
・何事も経験という。楠の葉は堆積をすることのない町で
・貝塚のような心の片隅に罵倒の骨をすてにゆく午後
*
思い出して書いてる一週間前。
あまりに遠い昔のような。
・「共有をする喜び~」と書きかけてネコババのごと消してしまいぬ
・目をむいて牡丹の散ってゆく昼の街宣車より音割れの音
・入学シーズン終えて新月にしている願いと誓いの違いの深さ
*
見えないところで起きていることの
複雑さや深刻さに目を逸らしている。
逸らした先にカントリーマアムがあって悲しかった。
食べたけど
・チャーハンのなかの焼き豚 もう既に焼かれてるのにいためられてる
・唯一無二のこの夕焼けのこの色が類想を産む脳にしみゆく
*
話そうとするたび喉がむずむずして咳がでる。
声帯のあたりで誰かがしゃがんでいるのかもしれない。
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