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NHKラジオ第一放送でオトナの補習授業という番組があります。
東直子さんが講師として出演されているものですから、喜び勇んで(笑)投稿している次第です。
*以下採用された歌です
・大丈夫、君ならなどと説きながら自覚はしてる上ずる声を
(東直子さん選 7/3放送「声・相聞」 )
・靴下を脱げば小指と薬指との間に白いモロモロ 泣いた
(春香クリスティーンさん選 10/16放送「見る・日記をつけるように」)
・コンパスの針で彫られた「カス」という文字にガタつく答案用紙
(東直子さん選 10/16放送 「見る・日記をつけるように」)
*
こちらの番組、「オトナの~」と銘打つだけあって落ち着いた雰囲気の「夜はぷちぷちケータイ短歌」といった印象。
テーマに沿った東先生おすすめの歌の紹介、実作の上での注意などなど、充実した内容です。
先日10月16日放送の回は「日記をつけるように」というテーマ。
ううう。。ちょうど毎日やってたのをあきらめたところでした^^;
「番組のおさらい」としてまとめてくださっているページがあるのですが、良い事書いてありすぎて今の自分としては複雑な気分になります。
(以下一部引用させていただきます)
「☆オトナとして、短歌を作ると、どんないいことがある?
(1)短歌を作ったときの一瞬の出来事や気持ちが、
作品として永遠に記憶に刻まれ(文字としても残る)、
会ったこともない読み手の心にも届けられる。
(2)自分を客観的に見ることが出来て、気持ちが整理出来る」
「☆短歌を作る時に大事なことは?
こういうことを書いたら恥ずかしいとか、
自分をよく見せたいとか、余計なことを考えすぎると浅い歌になりがち。
一つの詩の作品を作る気持ちで、無心に、素直に表現することが大事」
短歌を3年以上もやっていると、こういったお話はどこかで読んだり、聞いたりしているはずだし、事実思い返せば頭のすみにはあったのですが、それが今、眼前のしかもど真ん中にあって、よく考えるようにつきつけられているような。
東直子さんの歌集『十階』も改めて開いてみたくなりました。
・最後までさみしがらない人が勝つ。それが椅子取りゲームなのです
(佐伯裕子さん選 佳作)
立ってる人のほうが視野は広いものだったりしますしね。。。
*
この号にはおなじ飯田一門(笑)の飯田彩乃さんの歌が二席に選ばれ歌が掲載されております。
・今すぐに駆けてゆきたい足二ほんぶらさげているぴあのの椅子に (飯田彩乃)
「二ほん」「ぴあの」に(「ゆきたい」もそうかな」)幼いころの「おけいこごと」の雰囲気を感じました。飽きっぽいけどわがままをストレートには吐き出せない様子。子供って意外と空気よんで計算しますから。
場面としては「ピアノの椅子座っている」というだけなのにそんな懐かしい情感あふれる歌。「足二ほん」が歌の骨格というか、フォーカルポイントとして印象的.
選者の佐伯裕子さんは「恋歌のように読んだ」とのこと。この読みも魅力的です。
田中ましろさんが主催されているうたらばブログパーツ(左手にみえます)にここしばらく採用していただいた短歌をまとめます。
・いきなりのビンタの意味は分からずにこのまま雨になればと願う
・眠る前わきだして来る一切を汲みとる人になってください
(第27回「伝」)
・俺にだけ心を開かない犬と俺だけになる親戚の家
(第29回 「開」)
また3/25にはその『うたらば』の記念すべき集いが渋谷で催され参加しました。
(その時の様子を短歌にしたのがこちら)
よく知っているけどはじめまして、お久しぶりです、また会ったねなど嬉しい出会いがたくさんあり、驚きと高揚感と安心などなど盛りだくさんにいただいて帰りました。
そこでテーマ「集」とする短歌が募集され
・お日様はとめどなく目に落ちてきて夜、ことごとくあなたになった
という歌を発表いたしました。
(コンクール形式でもありました。票をいれていただいた方、ほんとうに有難うございました)
「お前ら」が「あなたたち」へ変わるとき先生という孤独に気付く
(「先生」 阿倍真央さん選 放送内)
阿倍さんから「卒業式のときの様子をイメージした」という旨のお話をうかがえました。ありがとうございます。
あらたまって話しをされると、良いとか悪いとかでなく距離を感じます。
その感覚が不思議でした。
ぬか漬けに箸は一切つけられずかなしいくらい他人と気づく
(『自由』 穂村弘さん選 放送外)
先だってツイッタで「もやし短歌」をひたすら詠んでいたのですが、その改作です。
そして4月1日をもってこの『夜はぷちぷちケータイ短歌』は終了となりました。
この番組のおかげで短歌をはじめ、続けてこれましたし、短歌な方々との繋がり(僕にとっては社会的との繋がりと言い換えてもよいほどに大きなものなのですが)を頂戴しました。
だいたひかるさん、青井さん、選者の先生、ゲストの方々、そして投稿者のみなさんに感謝です。
貴重な短歌番組がなくなってしまうわけですが、色んなところへ顔をだせるようになったり、短歌の世界は広がって行ってるように思えます。
番組のなか穂村弘さんが「投稿していた人は続けてください」ということをおっしゃっていましたが、下手くそのまんま一喜一憂しつつ、きっと短歌を続けていく所存です。
ありがとうございました!
・赤本をやるよと言った先輩の少し大人になっていた顔
(天鈿女聖さん、岡野 大嗣さん選)
・予備校で斎藤さんが腐ってた。ゼッケンのない猫背になって
(天鈿女聖さん選)
*
三月十一日にユーストリーミングで放送がありました。
天鈿女聖さん、岡野 大嗣さんお疲れ様、そしてありがとうございます。
一首目は
・いつみても部室で寝てる先輩のかばんに覗く赤本の赤
という笹短歌「部活動」で詠んだ歌の続きに当たる歌でした。
二首目は実際近い体験がありました。今頃どうしておられるだろう。。
人のこと言える立場にはありませんが、どうか元気で。
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