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風呂敷を夜と信じて寝る鳥の落とすまぶたのかすかな震え
(花山多佳子さん選 「自由題」 佳作 )
*
はじめて「自由題」で投稿してみました。
というのも、この時に募集されていた題が「眠る」でそれに応じて取り組んでいたのですが、語のすわりがどうにも悪くて「寝る」としたかったからなのでした。
昔、コザクラインコとセキセイインコを飼っていた時のことを思い出して詠みました。
人間でも動物でも夢を見ているときは目を閉じていても眼球が動いていて外から見てもそうと分かると言う話を聞き複雑になりました。
ずっとかごの中にいてどんな夢をみるものなのか、粟が無尽蔵に湧き出す夢だろうか、それとも想像を絶するような悲しいものなのかどうなのか。。。
・即答の「コーヒー。アイス。」迷わないふりするうちに迷えなくなる
(坂井修一さん選 「迷う」 特選三席)
人見知りです、というかもう少し病的に暗い方向へ捻じ曲がったタイプでしょうか。
どこかお店に入って(入ることも勇気を搾り出すようにしてするのですが)店員さんと言葉を交わすことが苦手。これでもここ10年ぐらいのうちに自分が店員をやっていることで相当に改善されてきたのですが。
ましてそこへきて誰か他の人と喫茶店に入って注文をするこというのは、私にとっては玉乗りをしながら皿回しをするようなものです。
「ご注文は?」
(循環器系統に異常を感じながら考えます。「こいつこんなん頼みやがって、くくく」とか思われないだろうか、時間をかけていたら店の人も相手もイラっとするに違いない。。まてまて、こんなこと考えてることを気取られてもならない! ←書いてしまってどうする、ばれたじゃないかw )
「コーヒー。(あわてて)アイス。」
頭のなかは迷走に迷走を重ねて尋常でないのに即答。口をついて出た苦し紛れなのに。決断力のある人を気取るも本当は違うのです。蛭子能収の漫画の登場人物みたいに無駄に変な汗かいて見えない敵と戦っているだけなのでしたorz
苦しい、めんどくさい性分です。迷わないスマートな人になりたい。
けれども怖くもなるのです。こういう「迷わないふり」が習慣化して席に着くなり「コーヒー。アイス。」とだけしか言えない人間になってしまったらと。本当に何にも考えない、迷えない人になるのはとてつもなく寂しいことだと思います。
「迷うこと」は嬉しいことではありませんが「迷える」うちはまだ幸せなのかなと考えた次第です。
迷いや悩み、大事にしていきたいです。嫌だけど(笑
・抱きかかえてこぼれるほどのリスをぴゃと撒き散らかしたいどんぐりの山
(「山」 だいたひかるさん選 放送外)
「て」を入れるかどうか悩んだすえ結局初句字余りで投稿してしまいましたが、だいたさんに拾っていただきました。(大人な短歌にまざって掲載されてしまったこんなあほな歌ではありますが、こだわる時はこだわります。こだわらない時はこだわりませんが…ってあたりまえかorz)
自作過去歌に
・熱帯の水こぼしつつ夜にきゅとまるまる海老だ顔なし僕は
というのがあったのですが後で似てたなと。新たにまたやるとさすがにうざいですが好きな語感ではあり。個性というよりは道案内の際に「そこをぴゅっと行ってストンとおりてな…」と言ってしまうような関西人的発想かもしれません(笑)
・生かされた梅が地を這い咲いている。龍の体の少女の顔で
・蜜蜂は菜の花だけを気にしてる。飛び込みたくて生きてきました。
・不器用なハモニカみたいなフリージアわたせなかった 手紙とともに
* *
笹師範のブログの総評にて上記の3首を挙げていただきました。
募集の締め切りがちょうど震災と重なってしまっていたので、やはり詠むほうも鑑賞するほうも未だ何か胸に痞えるような心地です。
色々考えはありますがどんな風に詠むべきかというよりも、詠む詠まないもふくめてどう感じるかにまず素直でありたいと改めて思いました。
もうすぐあれから半年になりますが、今年は中秋の名月の日とほぼ重なります。去年は某所で月見だんごの話をしていた気が。全くのんきで楽しいことでした。一年前ですがもう随分懐かしいことのような。。。
のんきにばかりしていられませんが、花にしろ月にしろ見るものの心がけ次第。どんな状況下でも足をとめてきらっと何か感じるだけの余裕はもちたいものです。
一首目は鎌倉に行ったとき円覚寺で見た梅の木の様子を詠みました。古そうな木なのですが、倒れそうというか、マトリックスの銃弾のよけ方みたいな格好。うねる様なごつい幹肌に小さな白い花が印象的でした。
二首目はそのままの内容ですが、蜜蜂は他にいろいろ咲いていてもなぜか菜の花にしかいかないのです。夏、秋ならりんどうがそれに相当します。二つの花は確かに蜜が多く、共通して独特の埃っぽいようなにおいを有しているように思います。花ならなんでもいいという訳でないところが面白いです。
三首目。最後の一字空けはどうかな、ちょっと失敗ぽいw
フリージアは卒業シーズンによく出回りまることやつぼみの付き方がリズミカルとでもいうか、なにか音階めいているところからの発想でした。
・俺がまだ将来性をかわれてた頃の話だ。小二の、ええっと……
田中ましろさんが運営されているうたらばのブログパーツで拙歌を採用していただきました。
黄レンジャーあるいは木久翁師匠的な役割を果たすことができたようです(笑)
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