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彼をみな明るいという。さみしさを必死で庇う僕とよく似た
こちらを「入選作品」として作品集に掲載していただきました。
題「明」として9月に投稿したものなのですが、そのときいっしょに詠んだ自由題2首はあえなく落選。。。
自分としては落ちたほうが気に入っていたのですが、今にして思えば詰めがあまかったような気がしています。
この歌は自分自身のさみしさをアピールしたいがために「彼」を媒介としてまわりくどい表現をしたという、極めていじけた性格の歌(笑)なのですが、まったくもってその通りの人間ですからよく自己を表現できている一首と思われます。(こんな自分嫌だけどw)
それにしても当日は行けばよかったと後悔しきりです。
何かあったら、というより何でもなくても行きたいとこへは行くんだ!というバイタリティーの必要を感じます。
そんな力に目覚めるまでこれからも冷たい街の風に歌いつづけようと思います。(←負けっぱなしですが 笑)
・地下鉄を降りゆく人のほとんどは行き先のあるような顔する
(テーマ詠「街」 加藤治郎さん選 佳作)
・ベランダの布団気にする主婦のごと君の暮らしを想う曇天
(題「布」 東直子さん選 佳作)
・冬兆す辺りにみかんの香が光るように君からメールが届く
(題「光る」 米川千壽子さん選 佳作)
というわけで、今月は佳作三首を載せて頂けました。
特にやっと米川先生に拾って頂けたのが嬉しかったです。
一首目は暗黒系ですね(笑)みなさん行き先ありますか?僕はないです←早く見つけろww
二首目はだいぶ気持ち悪い様相ですね(ノ∀ヽ*)しかも曇天、やっぱり暗いww
三首目も「冬兆す」。暗いな(笑)こちらは俳句の季語で「冬兆す」を覚えたことがきっかけで詠めました。初句切れとするのが妥当でしょうが、一字空けにせずあえて曖昧にしました(決断できなかったとも言う…orz)
暴風の赤に取り囲まれながら火星独立祝えば遠し
(テーマ「記念日」 石川美南さん選 放送外)
暗闇は雪のつぶてを飲み込んで僕の誕生日はでたらめ
(テーマ「記念日」 石川美南さん選 放送外)
今回は石川さんに二首拾っていただきました。ありがとうございます。
一首目はリアルに記念日がないもので半ば苦し紛れです(悲しすぎるw)
二首目はどうでしょう。本気にした人いるかな(笑) これは寺山修司の青森時代の友人の京武久美さんというかたの俳句
父還せ空に向かって雪つぶて
という作品を知り、それにインスパイア(危うさを含んだ言葉ですが)されたものです。
実際の自分の誕生日はちゃんとわかっています。たぶん大丈夫、かと。。。
日記ににも書けないことは歌にしてどこにも行かない天使に変える
(題「日記」だいたひかるさん選 今週の一首)
というわけで、放送外でしたが「今週の一首」に選んでいただきました。
ありがとうございます。
だいたさんは「どこにも行かない天使に変える」から「心に葬る強い意志」を感じられたとのことでしたが、僕にとって詠むことは「気恥ずかしくて書けないこと(はっきりしているが取り留めのないこと)」を「うやむやな姿(ぼやけているけど存在感はあるもの)」にする作業なのかもしれません。ところが他人に知られないようにぼやかしたそれをわざわざ投稿して公開するんだからわけが分からない(笑)
ツイッターでも僕がよくやる「分かる人だけわかればいい、最悪だれもわかんなくてもいいけど」みたいな態度での気持ちの発露のしかたは一度やってしまうともうだめですね、心のうちに葬る我慢が難しくなって、思いつきを黙ってられなくなってしまう。
表現するなら、誰かに伝えたいなら、はっきり言えよ!というのが話の筋ではありますが、無意識のうちに他者からの歩み寄りに期待してそいう行為に走ってしまうものと自己分析しています。元来ネクラな卑怯者ですからね(笑)
そんな身勝手な表現に外から優しい光が投げかけられたときにこそ、天使はそこに宿ると言えるのかもしれません。
・靴下を脱ぎ捨て夜へのばす足にわたりやまない風の快楽
(テーマ「靴下」 石川美南さん選 放送外)
・406号室ではなかろうか同じ柄のがひとつ干してる
(テーマ「靴下」 だいたひかるさん選・今週の一首 放送外)
というわけで二首、だいたさんには「今週の一首」として選んでいただきました。ありがとうございます。
一首目は「足に」の「に」をいれるかどうか、そもそも「足」と言わないで「のばしたら」ぐらいがいいのか、うーん。自分の料理の味がおいしいしのかまずいのか、よく分からない今日この頃。。。甘いのばっかり求めすぎてるからかな(笑)
二首目は「靴下」だと読者が知ってること前提で詠みましたが、知らないひとが読んでちょうどいい具合ではなかろうか、なんておもったりしています。
柄を具体的にいうかどうかも迷うよころです。
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