毎日詠 | 短歌手控え

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・アメリカな寝姿なども見られたか思いがけない全開の窓

・読むことでひどく汚したさみしさにとじれば滲む涙の熱さ

・誰からも遠い雨の夜鳥のする毛引きのような行為にはしる

・出かけると決めれば熱の気配する分かりやすさに支配されてる

・「プリント」と聞いてプリンと何だよと思うところのプリンを冷やす

・分からない苛立ちはままリビドーな気がしなくない歯にしみるお茶

・ホビットの村の暮らしを感じてる交通規制に守られながら

・金星にいつのまにやら通過され現をぬかす自分に気づく

・医者行けと逆に言ってもかたくなに疲れた羊の顔をされてる

・未整理なこころのままに暮れなずむフルーチェみたいな空を見ていた

・風のはやい窓を閉めたよ。冷静のふりをするから溺れさせてよ

・「／」は君へと至るすべり台あるいはエスカレーター／／／

・眠れぬと取り出す本をそのままに枝葉も幹も眠ってしまう

・休んでも社会はまわっているらしい足首までは下ろすシャッター

・ありがちで僕が知らない昼休み爽やかに売る安い弁当

・受講者の数多ければカルピスの薄まるような安堵、淋しさ

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