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9月のいくつか  2013 10/1

・反対の沖を臨んだがらがらの席の夜にもあこがれはある


・記憶のない人と歩いてゆくときの胸の張り方すこし激しい


・水を飲むコップ以外に違和感はなくて馴染んでなお溶けてゆく


・帰れないようにもするし帰らないといけないようにするし仕事は



・台風のなかを出かけてみようかと思っただけの夜にしてしまう



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2013/10/02 日々の歌 Comment(0)

眼 2013 秋口

動く眼を怖いと思う。動く眼は夜の電車とともに流れる


動かなくなる眼も怖い。ほんの一瞬だけどぴたりとこちらを捕らえ


動けなくなる心臓を持っている。あなたもそうと知れば青い夜

2013/09/17 日々の歌 Comment(0)

ツイッタ短歌拾遺 2013 9/14

・春の夜はたった二枚の紙芝居 君のまぶたはもう落ちている


・「頑張ったご褒美だよ」とおじさんが一万年をくれる夕暮れ


・戦前の写真の犬は祖父よりもとうに居なくなってて八月


・一年に一文字だけをつぶやいてタイムラインに結う相聞歌

2013/09/14 日々の歌 Comment(0)

夏の終わりに 2013 9/1

進入をそう拒むでもない柵を越えれば青い夜景広がる


何をしに来たかと尋ねられたなら「お前の花火に火を付けに来た」



火薬なき手持ち花火を日本語で棒と呼ぶそう 棒を燃やした



雨あがり清しい夜の公園の光る軌跡はうんこの形



なかなかに点かない火だね 危うげに風の速さを手で遮って



なんとなく羊の後をついてゆく羊のように駅へと向かう



踏切の開かないわけを知らされず明滅し続けるウィンカー



恐らくは命のための遠周りこの一本道よ夢で終わるな

2013/09/02 日々の歌 Comment(0)

七月は過ぎて

・そこ、そこ、と言われて終える真昼間の無料案内所への配達


・約束があるからやっていけるのだ帝國書院の地図帳を出す


・隠れてもきっと見つける絵葉書のスワローテイルフライキャッチャー




・責任の所在は成層圏でいい 警備会社の人と挨拶


・苦しみが去りゆくことが幸福か四人で立てるカンタンテント


・俺よりも追い詰められた人の愚痴 輪ゴムで束ねながら聞くのは


・剥きだしの人間の顔した人がここを開けろと手振りで示す


・配線を治す脚立のてっぺんは意見の出ない学級会だ

・怒ること手放してのち怒る人見れば鈴虫鳴くよう世界


・永遠に終わらぬような心地して不燃/可燃を分けつづけてる





・草原の大樹のようだ焼き鳥を串から箸で外してる君


・タリーズに生身の僕は立ち尽くす機械の星の夜にのまれて



・最後列の真ん中あたりへ進みゆく若干ひとの鞄を踏んで



・地には足、椅子には尻がついている。けれども浮いている後頭部



・現実は何処にあるのか夢は何処にあるのか たぶん同じ質問



・あの曲は最後になってかかりだす 鴎!そこに居たのか、みたいに



・語り合うふたりを前に滞る唇たちは並んで歩く



・停止した動く歩道の傍らをゆけばもつれる足と意識は




・もう一度ひとりで来いと言われたら難しそうな店で飲む酒



・天井のあらわをふっと見上げてはさりげなく明かり消す店長





・柑橘が好きだと知ればオレンジやレモンに声を感じてしまう



・昨日手にしていた白い薔薇がいま夢に咲くごとメールに咲きぬ



・ほんものの僕はさなぎではないか人間の夢盗み見をする

2013/08/06 日々の歌 Comment(0)

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