忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2024/04/23

七月は過ぎて

・そこ、そこ、と言われて終える真昼間の無料案内所への配達


・約束があるからやっていけるのだ帝國書院の地図帳を出す


・隠れてもきっと見つける絵葉書のスワローテイルフライキャッチャー




・責任の所在は成層圏でいい 警備会社の人と挨拶


・苦しみが去りゆくことが幸福か四人で立てるカンタンテント


・俺よりも追い詰められた人の愚痴 輪ゴムで束ねながら聞くのは


・剥きだしの人間の顔した人がここを開けろと手振りで示す


・配線を治す脚立のてっぺんは意見の出ない学級会だ

・怒ること手放してのち怒る人見れば鈴虫鳴くよう世界


・永遠に終わらぬような心地して不燃/可燃を分けつづけてる





・草原の大樹のようだ焼き鳥を串から箸で外してる君


・タリーズに生身の僕は立ち尽くす機械の星の夜にのまれて



・最後列の真ん中あたりへ進みゆく若干ひとの鞄を踏んで



・地には足、椅子には尻がついている。けれども浮いている後頭部



・現実は何処にあるのか夢は何処にあるのか たぶん同じ質問



・あの曲は最後になってかかりだす 鴎!そこに居たのか、みたいに



・語り合うふたりを前に滞る唇たちは並んで歩く



・停止した動く歩道の傍らをゆけばもつれる足と意識は




・もう一度ひとりで来いと言われたら難しそうな店で飲む酒



・天井のあらわをふっと見上げてはさりげなく明かり消す店長





・柑橘が好きだと知ればオレンジやレモンに声を感じてしまう



・昨日手にしていた白い薔薇がいま夢に咲くごとメールに咲きぬ



・ほんものの僕はさなぎではないか人間の夢盗み見をする

PR

2013/08/06 日々の歌 Comment(0)

2013 7/7

短冊に

・ほどほどに努力をすれば相当な幸せ者になれますように



・「情熱大陸に出られますように」高めの枝の青い短冊



・胸に伏せ置かれることを開いたら普通。普通が美しいこと



・夕闇の大波小波ひとなみにあふれて帰る空に星ひとつ




中は生ですから体調が悪い方にはおすすめしません、と言われたが大丈夫ですと答える。
元気な方におすすめです、と何時か誰かに聞いて欲しい

2013/07/09 日々の歌 Comment(0)

六月を終えて

・侍らせて撮っておけよと指示をする電話がかかる裏切り者に


・会場は知らない首でいっぱいの市民プールのようにも見える


・千円でグラスをくれと頼んだらおそらく苦い顔するだろう


・なんかよく分からんけれど注文をまとめてくれる赤いポロシャツ


・去る前に掻き込むチーズ暗がりに浅ましい影浮いたなら俺


・おばちゃんに乗せられているエレベーター箱詰めされる饅頭みたいに


・鯖の話、以外のことはよく思い出せないながら日付を越える




・義理果たすために時間を捨てているしかも義理さえ果たしていない


・いるというのに全く時間無駄にする痛みを抱え寝ている人も


・存在はなるべく消して影響を最大限に与える野望


・紅のハイビスカスの花の芯指を飲み込む暗さ湛える

・脱出を派手に計画していると実行前に満たされてゆく




・雨上がり世界はあまりにもねじれ黄白色に夕暮れてゆく


・母親に後を頼んでゆくことの後ろめたさが足をはやめる


・近隣の人の目につく道をゆく傘はさしたりささなかったり


・君の言うその中にいる。地下鉄の構内のその心細さの


・持て余す時間は僕を野良犬に変えてそこらをうろつかせてる


・公園へカロリー捨てにゆくことも久しく出来ず灯る窓、窓


・考えてみれば無意味な嘘だった。無濾過の酒をひと息に飲む


・海原で海と話をするような一人のようなたくさんのような


・自販機に売られるアイス(チョコミント)不慣れでなくて始まりはない






(やよい食堂)
・「先に金払って御席へ」と中国の人がわたしを哀しむように



・肉を買う肉を買いたい肉はどこスーパーはどこ 俺は知らない



・相変わらず派手な看板軋む街地蔵のようにただ待っている



・カナダから手紙どころか本人が届いてしまう時代の夏だ



・固まったままの人から反応のはやい答えが得られる夏だ



・白壁に白妙菊の影落ちる 大きすぎるよ見えないことが



・ふらふらの女の人の手をとればこれいいのかなみたいな空気




約束はそう先でなくすぐでなくあるのが良くて食うチョコレート

2013/06/29 日々の歌 Trackback() Comment(1)

2013 5月の終わりに

・過去世の太陽として月を見る カラーインクの尽きたプリンタ



・やめよう、という考えが浮かぶとき、とめようとする声が聞こえる



・次に僕は何を語ろう シマリスの頬袋にはどんぐりいくつ



・本当に逃げ出したいと思うのに来月のこと気にしてしまう



・リナリアに水をやるのを忘れた日平然として夏ははじまる



・マル金の醤油の蓋の赤色がさみしいように 燃えているのに



・「お米買って来て」「はい」というやり取りのように自然にできない



・真っ黒なピクニックへと会議室にはシガラミ抗言鉄道でゆく

2013/06/05 日々の歌 Trackback() Comment(0)

2013 5/25

・後回しあとまわしもうこんな日は後回しもうさるまわしもう



・お芝居で暮らしをたてていけるかは自分へ質すことがらだった




多分、病んでいる

2013/05/28 日々の歌 Comment(0)

カレンダー
 
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
 
 
カテゴリー
 
 
 
うたらば
 
 
 
最新コメント
 
[02/05 名無しのリーク]
 
 
最新記事
 
(07/09)
(10/06)
(07/10)
(07/10)
(07/05)
 
 
最新トラックバック
 
 
 
プロフィール
 
HN:
飯田和馬
性別:
男性
 
 
バーコード
 
 
 
RSS
 
 
 
ブログ内検索
 
 
 
アーカイブ
 
 
 
最古記事
 
(10/06)
(10/06)
(10/08)
(10/08)
(10/10)
 
 
P R
 
 
 
リンク
 
 
 
アクセス解析
 
 
 
忍者アナライズ