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2024/04/25

夏めいてまいりました。大阪

ケータイを下駄箱付近に置き去りにしてきた昼の半時間前


ケータイと引き替えにして汗だくのタオルハンカチ置いてきた件


何系か分からないまま乗る電車すすむ景色に背中を押され


ロッカーの林の前に菩薩いて既視感という安らぎ与う


筋肉痛について聞き損ないながら靴かっけーと眺めていたり


白い人の眼鏡のつるの白いこと(スカンジナビアはいい季節だろう)


この髪の毛先の触れるあたりから琵琶湖湖畔の冬を思った


灼熱に少したりないエスカレーターを上ってチラシを避ける


放射能について思うということを考えながら日陰に下りる


考えてみれば出川哲朗の物真似すれば上手い気がする


二回目のイーマにくれば龍の巣と分かる。抜ければラピュタだろうか。


順番に鏡の中へ生きる人を生み出しながら椅子をひいてく


薄青の瓶より落ちる不確かなまるい言葉とフランスの水


「カレーには昔愛した人たちの肉をつかうの」……居なくてよかった


恐るべき山形県のコンビニの薪納入風景思う


「ナイフ無いふ」これは流石に自重するべきだ二人も来られたわけで

バジリコに谷折り線をつけている 心もとなきピザの鋭角


本のため詠むのでなくて本にしたいぐらいにまずは春を数えて


吟行の記憶は複製されながら明日の私をなぞらせてゆく


割れたなら悲しい卵。割ったならうれしい卵。卵あります。


詠めたならうれしい短歌。詠んだならうれしい短歌。歌会あります。


コンデンさあ?みたいに同調しそこねて空のグラスに赤いストロー


しみじみと細かさなどを思いつつエスプレッソを一口に飲む


柿最中うまし。異国の水よりも恋しかりけり大和の緑茶


おしどりの赤き、白きの端境にあなた誰かを見つけましたか


声色を覚えたなあと思いつつ撓わに実る壁を過ぎゆく


地下にゆく我らを過ぎる初音ミク 明るさのなかさよならを言う



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2011/06/26 その他 Trackback() Comment(1)

梅雨空の京都にて

階段をとろり降りれば見えてくる空になじんだタワーの先が

地デジ化の足音のして五月闇 ブラスバンドに引き連れられた

結んでる口の向こうの密度など気にかけながら見る顔二つ

我らにはタクシーにしか無き色のタクシー止まる必然として

姿無き虫と会話をふとつかむ運転手・谷の夜を思うよ

目立つ人何気にたった鳥居前 ぽぽぽぽーんが始まる予感

梅干がやがていならぶ空間に修学旅行の生徒の若さ

寺原に似てると言われ寺原の画像検索するかは微妙

砂利道の静かを踏めばピアノやらかるたや団子とび出してくる

伝説の人でなくても1文字と2分の1の神話と思う

上座とかあんのかなあと気にしつつ座るソファーは雲ほどでない

スプーンを必要とする驚きにのどの渇きが追いついてゆく

几帳面。貴重男とも書くという。中田のほかに少し知ってる

ひらひらをくるくる回してみたのです。自分の手がきれいか確かめ

(兄さんと呼ぶには年は下かもだ。けれどがっつり兄さんだ。)礼

いつの間に隣の島に腰掛ける人が変わっていたのか二度見

どれぐらい声を張るのが適当か?聞き取れるのが標準なのか?

それぞれの鉱脈たどる眼差しの枝に放した鳥がとまるよ

真っ直ぐに帰るバスにて真っ直ぐについて考え見るタイムライン

胡麻豆腐買わずに駅に降り立てば次の機会の絵が降りて来る
 

2011/06/07 その他 Trackback() Comment(3)

東北関東大震災

3月11日から二週間が経ちました。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、ご遺族や生活基盤を奪われた方、不安のなか懸命に明日のために闘っておられる方へ、謹んでお見舞い申し上げます。

僕も阪神淡路大震災に遭いましたので、報道を見るにたびに当時のことはよく思い出される(フジパンのこんな製品を食べていたとか些細なことまで)のですが、それにつけ今回の事態の厳しさをますます感じます。仮設住宅が早く建って、それが早くなくなって、普通の暮らしができる日が一日でも早く来て欲しいと切に願います。
そのために僕ができることといえば募金に応じることぐらいです。少ないですが継続的にしてゆきたいです。

・世の中は常にもがもな渚こぐ海人(あま)の小舟(をぶね)の綱手かなしも
(源実朝)
平穏な日常の希求と人の絆の愛(かな)しさを詠んだ歌。祈りにも思えるので記します。


自身の歌のほうに関しては取るべき態度がまるでわかりません。自分の歌はほとんどがよまい言。けれど詠まなければ空しさに慣れきってやめてしまいそうな気がして、それが怖くて無理やり詠んでいるのが現状です。
自分のありかたを考えさせられます。
「綱手」をたずさえるに足りる自分かとか、その仕方についてとか。

2011/03/25 その他 Trackback() Comment(0)

ふらっと東

どこにでも豊島屋のある町に来てはずし始めるコートのボタン

紅梅の真上の鳶の旋回に恐ろしいほど青は遠のく

倒れつつ咲く梅のため職人の血は入れ替わり朝を重ねる

ゆらゆらの坂にどすんとバスがいて八幡宮の鳥居とわかる

婚礼の儀を眺めてるフランスの人の肩越しのぞく新郎

頼りすぎ叛かれるとう二月のお告げに青い鳩がいました

豊島屋にそれでもよってしまうこと。しかたないよね。本店だもの

昼過ぎの電車の席は熱すぎて気化したように改札へゆく

階段を越えてもいまだ迷う背にオコジョみたいに現れられる

チキチキと行く君の横おそらくは猫背の影を引きつれたろう

消えかけのゼブラゾーンを前にして昼ですねえと赤を見守る 

「それギアが違うよ」むかし教官が吹いた冷気の伝うストロー

綱なんか砂に埋もれてしまっててしどろもどろも飲み干している

ひたすらの阿弥陀くじなどゆくような会話の耳の間に座る

色彩の間(あわい)のうちのそれぞれにあなたは眠り詩を夢みてる

志高くうつむきがちなひと 時間のことも気づいてくれる

お休みと言われるふしぎ浴びながら振り返るのがこわかったこと

間違えたかもしれないとあせってもそれであっててたどり着く駅

口あけて寝てる隣に腰おろしCHOICEはきっとしまっておこう

乗客の少ない駅に降りるとき小さくなって新登場す

雨の夜の親しい疲労感なども眠れば消えてしまうか 鞄

2011/03/01 その他 Trackback() Comment(0)

五人のランチ

・ケータイの声を片手に振り向いて偽名同士で手を振っている


・常日頃わけわからないかんじだから相当程度わけわからない


・昼をゆく緩さのままに揺られいてああそうなのか 空はまぶしい


・イーマイーマイーマイーマイーマイーマイーマイーマ(メンボクナイー)


・既視感のあるメンバーは集まって黄レンジャーは俺かと想う
(赤…T(旧S)さん、青…Mさん、緑…Tさん、桃…Rさん)


・(電話して予約した時このお姉さん!)赤と知らずに頼む飲み物

・たくましい腕が差し出す青空に桜は咲いてみんな本気で


・ペン先を迷いの中に生かしつつ考えなしに飲み干してゆく


・チンゲンサイ泳がしながらそれぞれの構えについて考えてみる


・全員が炒飯を食う。カオスとかペルソナだとかやり合いながら


・センセーは今日も案外おとなしく、そして鋭くP音を解く


・この後も歌会に向かう鞄にはなんぼでもなんぼでも詰まってるんだ


・真人間。それは星かも知れないしもう越えかけた青い丘かも


・春風とサンタクロースはやって来た。かごんま詰めた風呂敷提げて


・解散の仕方はいつも初めての肩にとまった小鳥のようで


・それぞれにゆくんだなあと昼を吸う知らないビルの角に光った

2011/02/27 その他 Trackback() Comment(2)

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