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2017/06/25

いろいろ採用報告

・鞄抱きかかえて眠る親しみはA4よりも少し小さい

(NHK短歌4月号掲載 題「鞄」 東直子さん選 佳作)


・制服を脱いでもシャツだ。また脱いで俺になってもこの四畳半

(夜はぷちぷちケータイ短歌 題「制服」 田口綾子さん選 放送外)


・人間の声を桜に与えたら「ああ。」と漏らして君へ散る朝

(NHK短歌  題「桜」 米川千壽子さん選 特選三席)

                  

******

1首目
鞄はちょうど小さい子の持つテディベアのような働きをしているのではないかと思うときがあります。
たとえ中に何にも書類や貴重品が入ってなくても、つれて歩いていることで安心感をえられるような。
その相棒にもしも心があるならA4よりも少し小さい、つまりB5ぐらいかも知れませんが、大人の胸の幅にすっかり収まってしまうサイズがふさわしいのではないでしょうか。
というわけの分からない歌でした。ついてこーい!

2首目
これも分かりにくいですね。反省。 
この制服は詰襟ですが、特に首の辺りを硬さでもって締上げてくる存在なわけです。
ところがその下のカッターシャツもなかなかどうして窮屈なやつなのです。「この束縛から逃れたい、息がしたいんだ!」と、思ってボタンをはずしたところで、部屋からは逃げられないという事に気付きます。学校でも家でも苦しいという吐露に「脱ぎ」の色気を加えてみました。←加えるなW

3首目
米川さんに採っていただけるようになりだしたら終了です。
クレープが良い感じで焼けだしたら生地が無くなるみたいなorz

ゲストの関川夏央さんに「ああ。」の「。」がいいと言っていただいたのはうれしかったです。ここの表記は最後まで迷ったところです。
「ああ……」にするか「」要らないかとか。とにかく一呼吸おきたいというのはありました。
「ああ」の詠み方がそのままこの歌の解釈だと思うのですが、みなさんの声にならない声を聞いてみたいです。官能からオカルトまで揃いそう(笑)
さらに関川さん、「「君」とは誰なのか気になる」ということもおっしゃってましたが、答えはお持ちのようでしたW


普通にのんきな記事を書いてしまいましたが、こんな状況で年度終了となってしまいました。残念です。しかしながらN短の選者のみなさま、二年間お疲れ様でした。楽しい時間をくださって本当にありがとうございました。
これからも「普通」になるべくやってゆきます。普通がひろがれば良いと思うので。
人として普通に行うべきことを普通にこなす。募金、節電、買い占めないなど、普通にして平気で生きてゆく。そうしたいと思います
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2011/03/29 報告 Trackback(0) Comment(3)

COMMENT

遅くなりましたが。

こんにちは。
多方面に大活躍ですね。本当におめでとうございます。

特選のお歌、さすがです。「桜」って短歌のお題としては王道だけに詠みにくさもあると思うのですが、ちゃんとご自分の世界を構築されていて、本当に素敵だと思いました!!(これで各選者コンプリートですね!しかもそのうち3人は特選での採用、もう言葉がありません!!)

ある方も他の場所でご指摘されていましたが、僕も「死」をイメージしてしまいました。なので、「ああ。」がひじょうに切ない後悔の声とも、最期の言葉ともとれるような。「朝」が死を受けての再生であるかのようにも受け取りました。

麦太郎さんの解釈を読んで、そうか、なるほどーとは思いましたww。
自分も、このような含みと余韻のある歌を詠めたらなぁと憧れます!!

高橋徹平 2011/04/02  08:01 EDIT RES

テツさんへ

コメントありがとうございます!

大活躍とはなかなか参りませんが、特選いただけたのは嬉しかったですし、なによりこの状況で放送していただけたことをありがたく思っています。
「自分の世界の構築」が出来たかについては無自覚でしたが、感じ取っていただけたなら大満足です。

>これで各選者コンプリート
いやー、だと良かったんですが、今野さんは入選ないんですよ。残念ですー。今年度からの選者のみなさんからは、より高い壁を感じています。もうこんな具合にはいかないでしょう。運がよかったとしか言いようがないですね。

>ある方も他の場所でご指摘されていましたが、僕も「死」をイメージ
「散る」というところから、「別れる」、「死ぬ」、「果てる」というイメージはわいてきますが、「朝」から「再生」まで引き出していただいて、深い読みに詠んだ本人が驚いています。そこまで特に何か考えてるわけでもないですから(笑
韻律が確信を与えてくれましたが、イメージとして夜でなく、夕でなく、朝がいいと思ってそうしました。確かに桜には季節のめぐりを、花というものからは命を繋ぐものだということを意識させられますね。(って意識してなかったんですがorz)

いやいや、こちこそ憧れですよ。テツさんの歌からは意識的、無意識的にかなり影響受けさせていただいてます。取材のしかたというか、ものの見方があたたかくて深いところとか。ただ自分がやるとどうもあくどくて、嫌味がでてしまうんです。人間性の違い棚だなとおもうんですが(笑

飯田和馬 2011/04/02 19:19

おめでとうございます。

いろいろご活躍ですね!
さて、問題の(?)桜の一首ですが、私の読みは的外れだったようです(^^;
縦書きで画面に映った時、「ああ。」の「。」が涙みたいに見えて、ずっと思い焦がれていた人に向かって桜が散って行く様なのかと勝手に読んでました。これは私がずっと昔、人間に恋する桜を詠んだことがありどこかでそれを重ねてしまったからなのですが。。。一人突っ走って「なんて切ないの!」と思っていたら、なんかすごい間違っていました。そうか、「飯田、必死だな」なのですね(笑)

実際いろいろ想像できる余白があるところが飯田さんの歌の良さだと思いますし、他の2首もわかりにくいけど足を立ち止まらせる何かがありますよね。丸出しの私からするとそこがうらやましいです。
おめでとうございます。
いいニュースに元気をいただきました。

小林ちい 2011/03/31  12:36 EDIT RES

ちいさんへ

ありがとうございます!!

>縦書きで画面に映った時、「ああ。」の「。」が涙みたいに見えて
なんて素敵な感性!それ、最初から僕が意図していたことにしてくれませんか(笑)その発想は全くなかったですorz

なにかおかしな方へ話を決着させようという思惑を感じてしまうのですがw、ちいさんの読みであってますよ!切ない歌なのです。
「君へ散る」としたのは桜(あるいはその背後に潜む「僕」)の並々ならぬ思いを表したかったからで、そんな背景の物語まで読み取っていただいてすごく嬉しいです。

>人間に恋する桜を詠んだことがあり
おお!さらっと仰いましたが見逃しませんよ(笑)気になりますねえ。SSもあるのかな←とんでもなく厚かましい奴w  

>実際いろいろ想像できる余白があるところが飯田さんの歌の良さ
そんな立派なもんじゃないですよ。「余白。または詰めが甘いともいう。」ですね(笑)
あと「丸出しの」って何www「クリアな」とか言ってください。
逆に僕はちいさんみたいに真っ直ぐかつ精緻に詠めないからいつも憧れています。
こちらこそ楽しいコメントに元気いただぎました。感謝です。

飯田和馬 2011/04/01 00:20

無題

こんばんは 和馬さん

もろもろ採用、おめでとうございます。\(^o^)/

桜の歌、
テレビ見てなくて申し訳ないです。m(_ _)m
僕は官能を感じた派です。
桜の花びらは現実にはぱらぱらと落ちるものだけど、
しめりけをおびた花が、
かたまりになってふぁさっと一気に落ちる絵が見えました。

ぶっちゃけて言えば、
桜は男性で、「ああ。」は果てるときの声かと。。。(^_^;;


麦太朗 2011/03/29  20:01 EDIT RES

麦太朗さんへ

コメントありがとうございます!
いま、麦太朗さんのお住まいの辺りもなにかと心配やご不便が多くて大変かと思います。そんな時でも逆に元気をいただいてしまって申し訳ない次第ですが、こうして訪ねてきてくださってとてもうれしく思います。

そしてそして、よくぞぶっちゃけていただきました(爆)
その解釈は絶対出るだろうと、でなきゃ逆におかしいだろと思っていました。
見事に口火をきってくださり、痛み入ります(笑)
ただ自分の名誉のために言っておきますが、そこを詠んでやろうとしたわけではないんですよ。「桜は散る時になんて思うだろう」という所からイメージがいろいろわいて、そこから生まれたいくつかの物語からそのエッセンスを抜き出した具合です。(「飯田、必死だな 」の声が聞こえそうですがw )
まあ結果的に潜在意識があらわれていると言われれば否定はしませんが。。。正直、詠めた直後に自分でも思ったし(恥)ちなみに「坂の歌」の時もあとでわわって思いましたwww

「君」は朝日を浴びてまばゆいほどの美しさ。何かを伝えるつもりの言葉も失うだろうし、もう死んでもいいとさえ思える。というイメージ。
うん、ということはそういう時もそういう感じでそういうことですからそういうことになりますね(照&逃

  

飯田和馬 2011/03/29 23:11

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